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第5回ふくしま地域政策研究会(2024第1回)開催報告

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   こんにちは。福島大学大学院・地域政策科学研究科の修了生です。  2024年5月10日(金)18:30~  第5回ふくしま地域政策研究会が開催されました。  会場には10名が集結!  地域政策科学研究科の修了生で福島県立医科大学(行政職)の立岩信明氏から話題提供がありました。  タイトルは「自治体アンテナショップのゆくえ:なぜアンテナショップは東京にあるのか」です。  昭和8年~の旧丸ビル「地方物産陳列所」や、昭和29年~の八重洲口「国際観光物産館」あたりに直接的なルーツがあるようです。  現在のようなアンテナショップは、平成10年代くらいから、各県が首都圏に設置し始めたものということ。  アンテナショップにほとんど行ったことがない私には、とても新鮮なお話でした。  「アンテナ」というだけに、発信だけでなく受信もしているという点が、非常に面白く重要であると思いました。  特産品、観光、移住に関する情報を都市圏で発信するだけでなく、都市圏の「声」を受信して地元の生産者等にフィードバックするというサイクルがあり、それらはとても旬なもので、アンテナショップは一種の「メディア」として機能していることがわかりました。  年間の賃料やスタッフ人件費に少し驚きましたが・・・それでもたくさんの「ふるさと」が東京に集まるわけですから、きっと何物にも代えがたい「価値」が、「アンテナ」の一つ一つにあるのだと思います。  EBPM(エビデンスに基づく政策立案)が求められる昨今、その「価値」をめぐる判断は難しく厳しいものになるかもしれません。  政策評価にあたっては、「ものさし」が一つではないことを忘れずにいたいものです。  立岩氏の熱心な研究姿勢に拍手です!  第6回の計画も進んでおりますので、決まり次第ご案内いたします。