第10回ふくしま地域政策研究会(2025第4回)開催報告
こんにちは。福島大学大学院・地域政策科学研究科の修了生です。
2025年9月26日(金)18:30~
記念すべき第10回ふくしま地域政策研究会が開催されました。
会場には12名が集結!(しかも先生方が多数!)
前半は、福島大学大学院・地域デザイン科学研究科・経済経営専攻2年生、菅野ほのか氏から話題提供がありました。
テーマは、「東京電力福島第一原子力発電所事故における賠償・補償格差:中間貯蔵施設を事例に」。
菅野氏は、中間貯蔵施設の立地地域の関係者に、聞き取りを行っていらっしゃいます。
水田を保有する地権者への賠償、津波被害者への賠償、大熊町の行政区ごとの賠償について類型的に整理し、加えて、用地補償の法的課題にも迫ろうとしています。
中間貯蔵施設にも、被災12市町村にも、仕事で向き合ってきたつもりの私でしたが、私が見ていたのはエリアばかりで、そこに住んでいた人々ではなかったと、大いに省みる時間でした。
研究会の後、私は菅野氏に、思い切って訊いてみました。
私は、悲しい空間を見続けることがつらいです。
研究していて、つらくなりませんか?
彼女の答えは、力強いものでした。
自分は実際に現地に行くまで、ずっと(被災地・被災者を)誤解していたんです。
本当の姿を明らかにしたいんです。
純粋な「研究の動機」を持つ菅野氏を、応援せずにはいられません。
後半は、福島大学経済経営学類の藤原遥准教授から話題提供がありました。
福島第一原子力発電所事故後の、国、関係自治体、東京電力の「費用負担」をめぐる政治的・構造的な問題について、既に発表されているご論考の概要を交えながら、ご説明をいただきました。
不透明化する除染費用とその負担 | CiNii Research
福島原発事故対応における政府間財政関係 | CiNii Research
一度は拝読していたはずのご論考ですが、実際に著者からライブで説明を受けると、著者の迷いや葛藤など、行間にしか書かれていない部分、
むしろそこが一番書きたかったのではないか?
という、スマートにまとめられた活字には隠されていたらしい部分が、強く伝わってきます。
両氏からの話題提供を踏まえたディスカッションで私が得たのは、
お金を論じる難しさは、参加者全員の「敵」かもしれない。
という仮説です。
ふくしま地域政策研究会は、法学的なアプローチに限らず、財政学的なアプローチ、経済学的なアプローチ、その他、それぞれの問題に迫るための適切なアプローチを探り続け、尊重し続ける場です。
第11回の情報も、ほぼほぼ準備済みですので、近くお知らせいたします!!

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